創刊は1843年9月2日、当時銀行家兼下院議員であったJ .ウィルソンを初代編集長 に、「前進し続ける知性と進歩を妨げる無知蒙昧との厳しい争いに寄与すること」を目的 として、150年を経た今日でもなおその伝統が保持されている。
1943年9月、創刊100年を記念して経済問題だけではなく、広く社会的諸事象を取り扱 うこととし、当時の発行部数は約1万部、創刊150年を迎えた93年には増大したとはいえ 40万部といまだ発行部数はそう多くないが、イギリス内外に与える影響力は大きく、その 発行部数の半数近くは海外に輸出されている。
内容面をみて、編集ページには13のセクションと約6本の固定欄があり、「世界政治・ 国際情勢」と「ビジネス・金融・サイエンス」をカバーするレギュラー記事を軸に、 "Leader(論説)"、"Special(特集)"、" Survey(大特集)"などの特別記事から構成され、 日本を含む諸外国での経済雑誌にはこの形式にならったものが多い。
"Special" は同誌に毎号掲載され、3ページの読物、今年になってからは「明日の医療」 (2月4日号)など。"Survey" は15〜20ページからなる調査特集で年に20回程度掲載され、 最近では「インド」(1月21日号)などがあり、従来しばしば日本の出版社から新書判な どで翻訳出版されてきた。なお、同誌の記事は創刊以来、同誌独自の意見を示すためにす べて無署名を原則としているが、この "Survey" だけは署名入りになっている。
「国際的協力が必須の学術研究分野が急激に増えている」(学術審議会答申)といわれ ている今日、この世界的な英字週刊誌を千葉大学の若い諸君にすすめたい。