あの話はどうなったのでしょう。その後、実はあの大騒ぎが自然科学の話だったのでは なくて、思惑の結晶だったのだ(つまりウソ?)という結論が米国常温核融合調査委員会 委員長によりなされました。その「顛末」について科学的に解説されているのが本書です。 ウソとたてまえがまかり通る世の中ですが、自然科学、とりわけ実験科学はウソがないと 信じられています。それは実験は、誰かが繰り返してみれば真偽がはっきりするからです が、その昔、癌の原因となる新しい寄生虫を発見したとしてノーベル賞をもらってしまっ た人もいる位で、騙された世間が悪いのさということも必ずあるのです。大騒ぎが去り、 私のタンスの中には、私の第3の故郷、ユタ大学(1983年から1年留学)の生協が大々的 に売り出した「世界初のcold fusion」と書かれたTシャツが残っているのです。