風土

岩波書店 1978

   和辻哲郎 著


(東洋思想) [書誌所在情報] [みなさんの感想]

横山耕治(真核微生物研究センター)

 大学に入ったら最初に読もうと思っていた本がこの本でした。細かい内容はもう忘れて しまいましたが、風土が人の生活様式に影響し民族性や人生観、倫理観を規定するという 内容だったと記憶しています。この本を読んだ後に同じ著者の本を立て続けに6冊ほど読 んだ記憶があります。そして今でもその考えに共感し日本人、留学生、今盛んに議論され ている国際化と言った問題が持ち上がる度にこの本を思い出し、考え方の拠り所にしてい ます。

 実はこの本を知ったきっかけは、今から26年前受験を控えて現代国語の練習問題に取り 組んでいたときでした。問題文にこの本のほんの一部が使われていたわけです。当時の私 にとっては新鮮で以前には全く考えた事のない視点からの考察だったにも関わらずすぐに 納得、共感できる内容でした。

 大学生活を始めるにあたり、国際人として成長していくことを期待されているあなた方 の一つの考え方として、さらに自分について考えるための一つの糧としては如何ですか。


culis@ll.chiba-u.ac.jp Jun. 1995